風羽海 (Fuka)

札幌出身。幼少期からクラシックバレエに親しみ、身体表現を通して感性を育む。北海道教育大学で染織を学び、デンマークへの留学とヨーロッパ1人旅を経てガラスと出会う。現在は富山ガラス造形研究所に在籍。日常に潜むときめきをかたちにする制作に取り組んでいる。

研究テーマ

「存在の形 ガラスで椅子を作る」

ガラスという素材を用いて“椅子”という形を探求するプロジェクト。機能性としての「座るための椅子」だけでなく、空間を和ませたり、日常を彩るようなオブジェとしての存在感を重視している。ガラスの透明性、色彩、柔らかく空気を含んだようなフォルムなど、感覚的・感情的な側面に寄り添う椅子を模索している。技法としてはキルンワークとホットワークを合わせることを視野に入れつつ、制作アイデアの検討を重ねていく。

研究経過発表

現在、青板をスランプさせてガラスで椅子をかたちづくる実験を進めている。同じ大きさのキルン、同一形状の石膏スランプ型を用い、その上に載せるガラスの「形」や「厚み」を変えることで、焼成後に生まれるフォルムの違いを観察している。条件は同じでも、ガラスの特性によって仕上がりが変化することが見えてきた。

この実験を通して、スランプされるガラスの動きを少しずつコントロールしながら、「椅子」という存在の輪郭を探っている。今後は、焼成後のガラスをさらに別方向からスランプさせるなど、多段階の変形にも挑戦していく予定。

7月の研究発表では「形を見つける」ことを軸に、ガラスの可能性に触れる試みを発表したい。発表後もこのテーマを深めていき、色彩やデザイン性など、より感覚に寄り添う表現へと展開していく。




名古屋芸術大学での研究発表

発表テーマ

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ガラスについて

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