研究経過発表
現在、青板をスランプさせてガラスで椅子をかたちづくる実験を進めている。同じ大きさのキルン、同一形状の石膏スランプ型を用い、その上に載せるガラスの「形」や「厚み」を変えることで、焼成後に生まれるフォルムの違いを観察している。条件は同じでも、ガラスの特性によって仕上がりが変化することが見えてきた。
この実験を通して、スランプされるガラスの動きを少しずつコントロールしながら、「椅子」という存在の輪郭を探っている。今後は、焼成後のガラスをさらに別方向からスランプさせるなど、多段階の変形にも挑戦していく予定。
7月の研究発表では「形を見つける」ことを軸に、ガラスの可能性に触れる試みを発表したい。発表後もこのテーマを深めていき、色彩やデザイン性など、より感覚に寄り添う表現へと展開していく。 |