研究経過発表
私は物体が重力に従う素直さや素材による制限は表現を豊かにしていく要素だと考える。人間が関与できない雰囲気に魅力を感じる。 でも実際は人間自身もそれらと同じで自分の体なのに全く操作できなかったり、考えた通りにはいかなかったりする。自分の体なのに自分じゃないと感じることがある。自分の気持ちがどこか遠くに置いていかれた気分になる。でもそれはごく自然なことで、逆にその鬱々とした感情を無視せず認識することで新たな発見があると考える。 だから、人が操作せずとも成り立つようなガラスという物質を身につけることも、私がそういった物体を作りたいのも、その考えに由来している。 (のかもしれない。ガラスという、変わらないでそこにあり続けてくれる物質がそばにある心地は安定や落ち着きを感じさせてくれると思います。ガラスは透明で、存在はするけど形の輪郭をそれぞれ見た人の感覚によって解釈できる余白が多分に残っている気がして、その優しさがどこかしらの誰かしらには必要な気がします。少なくとも私はガラスのそういうところが好きなのかもしれない。でもそもそもこれが研究の気づきなのかはちょっとわからないし、書いてみるとあんまり書き方が分からないです) |