中村 咲樹 (Saki Nakamura)
京都生まれ。京都精華大学テキスタイルコース卒業後は、テキスタイルデザイナーとして活動し、2024年より富山ガラス造形研究所に在籍。記憶や感情、無意識の領域といった内的な現象を可視化し、物質として立ち上げること目的として制作を行う。
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研究テーマ
「記憶という概念をガラスで可視化し、再構成する」
かたちのないものをかたちにすることは自身が世界と関わり直すための手段であり、他者と感覚を共有するための行為でもあると考え、この研究では記憶という現象そのものを可視化し、物質として立ち上げることを目的にキャスティングでオブジェを制作する。溶けたガラスが時間をかけてゆっくりと冷却されて再度かたちを作っていくプロセスは、記憶が生成されて定着していく過程と重なる。偶発性や空白、歪みといった要素をあえて内包しながら、記憶の「現象」としての性質を抽出することを試みる。また、その存在が見る者に「記憶とは何か」を問いかける視覚的な装置となることを目指したい。
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研究経過発表
現在、キャスティング技法を用いてガラスの中にさまざまなモチーフを閉じ込める実験をしている。
焼成する過程においてモチーフの一部は変形し、時には消失するものもあった。物質が熱によって変質するという偶発性そのものが、記憶の不確かさや再構築性を物語っているように感じた。
展示に向けて、今後はモチーフの選定や配置だけでなく、焼成温度や冷却過程、加工方法などを色々試して、記憶の変容とその「曖昧な輪郭」をさらに多角的に表現できる可能性を探っていきたい。 |
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名古屋芸術大学での研究発表
発表テーマ
「記憶という概念をガラスで可視化し、再構成する」
記憶という現象そのものを可視的なかたちへと変換することを目的にキャスティングでオブジェを制作する。溶けたガラスが時間をかけてゆっくりと冷却されて再度かたちを作っていくプロセスは、記憶が生成されて定着していく過程と重なる。偶発性や空白、歪みといった要素をあえて内包しながら、記憶の「現象」としての性質を抽出することを試みる。
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ガラスについて
硬さと脆さ、透明性と存在感、流動性と固定性といった相反する性質がガラスには共存していて、その複雑さや矛盾を抱えたまま存在しているところに魅力を感じる。
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