野間 恵花 (Ayaka Noma)

2002年、大阪府生まれ。幼い頃に出会った薩摩霧子のグラスをきっかけに、ガラス工芸という世界に興味を持つ。2021年 港南造形高等学校卒業後、富山ガラス造形研究所に入学。現在も在学。

研究テーマ

「真っ直ぐな1本の線から3次元の物体へ」

ケーンを使用した作品の可能性とデザインの追求。また同時にガラスという素材の表現の多様性についても研究したい。

ガラスについて

ガラスは自然の物質を使った素材でありながら、多彩な表現を可能とする不思議な素材だと思う。熱を加えれば柔らかく、冷めてしまえば硬くなる。溶解したものであり固体でもあるガラスは、瞬間のエネルギーを内包する事も可能としてしまう。そんな多彩な要素を併せ持つガラスという素材。私が思う1番の魅力は、やはり強い透過性だろうか。他素材にはない独特の輝きを持つガラスは、私にとってどんな素材よりも魅力的に思える。そして私は、ガラスと対峙した記録をこれからも作品として残していきたいと思う。

私の興味について

私は自然が創り出す美しいパターンに興味がある。自然が生み出す幾何学模様、これらを調べているとフラクタルという言葉をよく目にする。フラクタルという言葉はフランスの数学者、ブノワ・マンデルブロが導入した幾何学の概念を指す言葉だそう。私が芸術的な美を感じている模様は、フラクタル幾何と呼ばれるものが多いらしい。フラクタル幾何とは簡単に説明すると、どんなに拡大しても複雑な図形のことを指すそうだ。代表的なもので言うと雪の結晶、ロマネスコブロッコリー、白波の模様、シダの葉などがそれにあたるそう。これらは身近なところに存在しており、様々なところで観察することができる。そして実はこのフラクタルと呼ばれる幾何学模様は、私達の前頭葉に何らかの刺激を与えることが研究で明らかになったそう。フラクタルを見るとゾワっとしたり、安らぎを覚えたりするそうだ。もしかしたら私は無意識の間に、安らぎを求めてこれらの模様を眺めていたのかもしれない。

名古屋芸術大学での研究発表






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