石 珍子 (SHI ZHENZI)

中国の西安で生まれた。西安は深い文化遺産を持つ都市であり、地元の人々はそれを非常に誇りに思っているため、故郷を離れたがらず、みんな自分のやり方に固執している。 それが逆に、外に出て世界を見てみたいという欲求が高まりました。 もともと内面に葛藤を抱えた人間だったのですが、成長する過程で少しずつ、生きることの本当の意味、つまり、正直に自分とまっすぐ向き合い、自分と心から和解し、自分の良いところも悪いところも受け入れるということを発見しました。 今は、自分の心を素直に表現したいし、心の温もりに憧れるからこそ、人に温かい雰囲気を与えるモノを作りたい。

研究テーマ

「内心」という言葉を視覚化したい

硬くて冷たくて壊れやすいからこそ、ガラスにはクールなオーラがある。 ガラスのオブジェを手にすることは、月を手にするようなものだ。 人生のほとんどの人は内面が温かく、どんなに冷たい人でも内面には熱い面を持っている。 私は、人々のそのような暖かい面を呼び覚ましたい、あるいは人々の心に暖かさをもたらすことができる小さなオブジェを使いたいのです。 ガラスはその性質上、冷たくて、硬くて、壊れやすいという性質を持っているので、ガラスという素材は運命的なものを感じる素材だと思うし、ガラスで人の心を表現するのに一番適した素材だと思うんです。 だから、人は強くなければならないし、あらゆる人間性の中で時には少し冷たく見えても、その根底にはやはり温かくて柔らかい形があり、傷つくのが怖いから、壊れるのが怖いから、もう少しだけ、もう少しだけ自分を守ろうとするのだということをガラスで表現したいと思っています。 このようなものを手に取ってみてください。冷たくても、時間をかければ手のひらと同じ温度まで温かくなります。これも人間の心とよく似ていて、私たちが発見するのを待っている柔らかい部分があるに違いないと思います。

研究経過発表



名古屋芸術大学での研究発表

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