小川 珠実 (Tamami Ogawa)

北海道生まれ。野山で自然と戯れる中で、環境と人間との関係に興味を持ちながら育つ。アフリカで働く獣医を夢見るが、東京藝術大学 日本画専攻卒業、同大学院修了、美術教育研究室を経たのち、JICA青年海外協力隊の美術隊員として中央アメリカのベリーズ国に派遣される。現地の中等学校に勤務し、プライベートではマヤ系先住民モパン族の元で生活文化を学び、土器製造技術の再興を支援しながら、ジャングルで遊び、カリブ海を泳ぐ。帰国後、表現手段を広げるため、富山ガラス造形研究所にて学ぶ。


研究テーマ

「時間や空間・視点や文化の隔たりを超える想像力を引き起こす造形表現の研究」

作品を「想像力を引き起こす装置」と位置づける。絵画作品では、鑑賞者の立つ空間の仮想履歴を具現化することによって、人間活動と地球環境の関係性を、自分を起点として考える構図を提示する。場所性を意識すること・フィジカルに様々な視点を体感することは、インターネット上での情報収集・発信・交流が主となる現代だからこそ、アイデンティティーの確立や他者を理解するための原点として必要な経験と考える。その体感装置として、透過や反射・屈折をすることで、周囲の環境を取り込み、色々な見え方の変化を提供する特性を持つガラスという素材で、造形表現の可能性を探りたい。


名古屋芸術大学での研究発表

発表テーマ

「想像力を喚起するための場所アイデンティティの獲得装置」

想像力が、人と人同士や、地球環境と人間の関係を繋ぎ、考えて行くための架け橋であると考える。
時間的に、空間的に、目の前に見えていないものの存在を意識するためには、フィジカルに身の回りの世界を認識し、自己の起点を確かにすることが必要と考える。
それらを獲得するために、造形でどのようなアプローチができるか研究する。

ガラスについて





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